- / 07.07.17 記録
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― 現代詩フォーラム選集 ―
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にんしょう
2007.07.06 Friday | 23:16
お前
なめとるんか
こんなデータやったら
取らん方がマシやで
同期が上手くかからなくて
流れている光が良く解らなくて
細かくして見ても
雑音に邪魔されて
立場解ってるんかい
お前みたいな奴なんて
幾らでも居るんやぞ
この数値に近づけるんや
解るか
何に対して何をもっての雑音なのか
述べる事も出来なくて
ピークで見れば
高すぎて
かと言って平均にすれば
無くなってしまい
まったく
どういうデータの取り方しとんのや
わしの言う事が
解らんようやったら
解らんと言わんかい
どの位置で
どの視点で
どこの値なのか
こんなデータやったら
うちが不利になるやろうが
うちに有利な値だけ
取ればええんや
解るやろ
判然とせずに
ただ漠然として
理解するのでは無く
感覚で読み取り
確率で割り切って
立ち位置も無くなる
どうせ何処も試験なんて
しやせんのやから
何も解っとらん奴が
提出されたデータ見て
ああだこうだ言って
許可出すだけなんや
基準を決めなくてはと思うのだが
目盛りには
基準など書いては無くて
かと言って目盛りから目が離せなくて
検証もしやせんよ
測定法も知らんような奴等が
書類見て言っとるだけやからな
ちょっと質問したら
答えられんのやから
目盛る事でしか見えない光を
流れとして捕らえる事は出来ないように
雑音にすれば嘘になり
基準も無い言葉の
軌跡を辿れども
読み取れず
こんな決められて無い値なんて
好きに作ってくれと言う事やろ
お前も解ったら
とっと測定をし直さんかい
作/ねなぎ さん
なめとるんか
こんなデータやったら
取らん方がマシやで
同期が上手くかからなくて
流れている光が良く解らなくて
細かくして見ても
雑音に邪魔されて
立場解ってるんかい
お前みたいな奴なんて
幾らでも居るんやぞ
この数値に近づけるんや
解るか
何に対して何をもっての雑音なのか
述べる事も出来なくて
ピークで見れば
高すぎて
かと言って平均にすれば
無くなってしまい
まったく
どういうデータの取り方しとんのや
わしの言う事が
解らんようやったら
解らんと言わんかい
どの位置で
どの視点で
どこの値なのか
こんなデータやったら
うちが不利になるやろうが
うちに有利な値だけ
取ればええんや
解るやろ
判然とせずに
ただ漠然として
理解するのでは無く
感覚で読み取り
確率で割り切って
立ち位置も無くなる
どうせ何処も試験なんて
しやせんのやから
何も解っとらん奴が
提出されたデータ見て
ああだこうだ言って
許可出すだけなんや
基準を決めなくてはと思うのだが
目盛りには
基準など書いては無くて
かと言って目盛りから目が離せなくて
検証もしやせんよ
測定法も知らんような奴等が
書類見て言っとるだけやからな
ちょっと質問したら
答えられんのやから
目盛る事でしか見えない光を
流れとして捕らえる事は出来ないように
雑音にすれば嘘になり
基準も無い言葉の
軌跡を辿れども
読み取れず
こんな決められて無い値なんて
好きに作ってくれと言う事やろ
お前も解ったら
とっと測定をし直さんかい
作/ねなぎ さん
猫缶
2007.07.06 Friday | 20:28
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて
体の中に固く黒い毛並みの猛獣を飼っている
その
ようで実は描かれた
かわいらしい
黒いまなこの
がおうとなく
ぬいぐるみ
それをいまだ突っ伏して人差し指でつついてくるくると回せば
やっぱりがおうとなく
鳴くよこれ
仕掛けだよ
つくられた
わざわざ
ぜんまいを巻く種類の
やつだ
それを
巻いて
ぱっと手を離して
動き回るのを見ている
鳴いているのを口を開けてみている
その時の
離した手の
あいまいな
無意味と
ゆびのひらきかた
それが僕で
ほらちょうど薬指の先あたりに
背景がめくれた扉があって
きゅ
とつまんで開いてみれば
そんなものただ猫缶の蓋だから
打ち捨てなよ朝のつめたいかがやきの中に
土の細かなおうとつすらも彫り透かすような
彩度の低いすんだ光の中に
黒い土に
中身を空ければ
たぶんじゅんすいに輝くから
遊具が錆びていくなかでも
作/水町綜助 さん
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて
体の中に固く黒い毛並みの猛獣を飼っている
その
ようで実は描かれた
かわいらしい
黒いまなこの
がおうとなく
ぬいぐるみ
それをいまだ突っ伏して人差し指でつついてくるくると回せば
やっぱりがおうとなく
鳴くよこれ
仕掛けだよ
つくられた
わざわざ
ぜんまいを巻く種類の
やつだ
それを
巻いて
ぱっと手を離して
動き回るのを見ている
鳴いているのを口を開けてみている
その時の
離した手の
あいまいな
無意味と
ゆびのひらきかた
それが僕で
ほらちょうど薬指の先あたりに
背景がめくれた扉があって
きゅ
とつまんで開いてみれば
そんなものただ猫缶の蓋だから
打ち捨てなよ朝のつめたいかがやきの中に
土の細かなおうとつすらも彫り透かすような
彩度の低いすんだ光の中に
黒い土に
中身を空ければ
たぶんじゅんすいに輝くから
遊具が錆びていくなかでも
作/水町綜助 さん
ノート(午轟)
2007.07.06 Friday | 20:25
弾が来て
落ちると
なかは鳥だった
音だけの羽が
土になびく
三角の影が
道の端に
牙のようにつらなる
空をゆく弾が
曇に消える
遠い光が
聞こえてくる
作/木立 悟 さん
落ちると
なかは鳥だった
音だけの羽が
土になびく
三角の影が
道の端に
牙のようにつらなる
空をゆく弾が
曇に消える
遠い光が
聞こえてくる
作/木立 悟 さん