12
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
calendar_bottom
RSS | ATOM | ADMIN

― 現代詩フォーラム選集 ―

毎週木曜日更新予定。

当サイトはリンクフリーです。
ENTRY TOP
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | -
ENTRY BOTTOM ENTRY TOP
にんしょう
お前
なめとるんか
こんなデータやったら
取らん方がマシやで

同期が上手くかからなくて
流れている光が良く解らなくて
細かくして見ても
雑音に邪魔されて

立場解ってるんかい
お前みたいな奴なんて
幾らでも居るんやぞ
この数値に近づけるんや
解るか

何に対して何をもっての雑音なのか
述べる事も出来なくて
ピークで見れば
高すぎて
かと言って平均にすれば
無くなってしまい

まったく
どういうデータの取り方しとんのや
わしの言う事が
解らんようやったら
解らんと言わんかい

どの位置で
どの視点で
どこの値なのか

こんなデータやったら
うちが不利になるやろうが
うちに有利な値だけ
取ればええんや
解るやろ

判然とせずに
ただ漠然として
理解するのでは無く
感覚で読み取り
確率で割り切って
立ち位置も無くなる

どうせ何処も試験なんて
しやせんのやから
何も解っとらん奴が
提出されたデータ見て
ああだこうだ言って
許可出すだけなんや

基準を決めなくてはと思うのだが
目盛りには
基準など書いては無くて
かと言って目盛りから目が離せなくて

検証もしやせんよ
測定法も知らんような奴等が
書類見て言っとるだけやからな
ちょっと質問したら
答えられんのやから

目盛る事でしか見えない光を
流れとして捕らえる事は出来ないように
雑音にすれば嘘になり
基準も無い言葉の
軌跡を辿れども
読み取れず

こんな決められて無い値なんて
好きに作ってくれと言う事やろ
お前も解ったら
とっと測定をし直さんかい






      作/ねなぎ さん
フォーラム選集 | 薦/田代深子さん | comments(0) | -
ENTRY BOTTOM ENTRY TOP
猫缶
朝になって
公園の湿った土の上に突っ伏していたんじゃないか
雨が上がってむかえる朝のにおいは
ひやりとした黒い土のうえ
収斂していく類のもので
奥に深く潜っていく
噎せ返る速度ににて


体の中に固く黒い毛並みの猛獣を飼っている
その
ようで実は描かれた
かわいらしい
黒いまなこの
がおうとなく
ぬいぐるみ

それをいまだ突っ伏して人差し指でつついてくるくると回せば
やっぱりがおうとなく
鳴くよこれ
仕掛けだよ
つくられた
わざわざ
ぜんまいを巻く種類の
やつだ
それを
巻いて
ぱっと手を離して
動き回るのを見ている
鳴いているのを口を開けてみている

その時の
離した手の
あいまいな
無意味と
ゆびのひらきかた
それが僕で
ほらちょうど薬指の先あたりに
背景がめくれた扉があって
きゅ
とつまんで開いてみれば
そんなものただ猫缶の蓋だから

打ち捨てなよ朝のつめたいかがやきの中に
土の細かなおうとつすらも彫り透かすような
彩度の低いすんだ光の中に
黒い土に
中身を空ければ
たぶんじゅんすいに輝くから

遊具が錆びていくなかでも







     作/水町綜助 さん
フォーラム選集 | 薦/田代深子さん | comments(0) | -
ENTRY BOTTOM ENTRY TOP
ノート(午轟)
弾が来て
落ちると
なかは鳥だった


音だけの羽が
土になびく


三角の影が
道の端に
牙のようにつらなる


空をゆく弾が
曇に消える
遠い光が
聞こえてくる







    作/木立 悟 さん
フォーラム選集 | 薦/田代深子さん | comments(0) | -
ENTRY BOTTOM