12
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
calendar_bottom
RSS | ATOM | ADMIN

― 現代詩フォーラム選集 ―

毎週木曜日更新予定。

当サイトはリンクフリーです。
<< アトランティック   メルヘン | main | 「その海から」(21〜30) >>
ENTRY TOP
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

スポンサードリンク | - | - | -
ENTRY BOTTOM ENTRY TOP
夏の
夜が
激しさを増し
ぼくは
水が欲しかった
とても

海水浴
波に
持ち上げられて
足がもうつかない場所へ
つま先に虚無が触れ
頭上には
目を閉じても赤い
太陽

波の腕が
ふいに太くなり
無造作に
叩きつけられた
衝撃の後
手のひらがすこし
裂けて

傷口から
ぼくがすこし
失われるような
生まれるような
感覚

波で
洗われては
生まれる


血は
海水にゆらめいて
生き物のように
漂っていった


待ってくれ

もらった手紙の返事を
言うよ

すぐに
照れたり
もったいぶったり
ごめん

裂け目をぐっと
押さえ

うずく
傷口
疲れた
身体

夏の
夜が
激しさを増し
ぼくは
きみが欲しかった
とても

夏休みの間じゅう
波間に漂っていたぼく
地元での事件を
知らずに

もらった手紙の返事を言うはずだった
クラスメートの名前が、


消えていた

残されたのは
日焼けた肌と

手のひらの
白い
傷跡

うずく
いつまでも

まぶたから
なにかが
失われるような
生まれるような
感覚

涙で
洗われては
生まれる

きみ

眠れば
つま先に虚無が触れ
頭上には、、


夜が
秋に侵食され
ぼくは
きみの
影でもいい
欲しかった


いまも






          作/ふるる さん
フォーラム選集 | 薦/緑川ぴのさん | comments(1) | -
ENTRY BOTTOM ENTRY TOP
スポンサーサイト
スポンサードリンク | - | - | -
ENTRY BOTTOM
COMMENT TOP
Comment
ご本人から「暗いので…」とのコメント頂戴しましけど、優しさあふれる作品に仕上がっているなあと感じ入りました。
| 緑川 ぴの | 2007/07/26 9:37 PM |
コメントする









COMMENT BOTTOM