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― 現代詩フォーラム選集 ―

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その海から
庭に雑踏が茂っていた
耳をそばだてれば
信号機の変わる音や
人の間違える声も聞こえた
ふと夏の朝
熱いものが
僕の体を貫いていった
雑踏は燃え尽きた
かもしれないが
庭土に刻印された日付を
人は語り続け
それは語らないことと
何も変わらない
網を持たずに出かけた子供は
低いところで弱っていたセミを
一匹捕まえて
戻ってくる途中だった
 
 




     作/たもつ さん
フォーラム選集 | 薦/前田ふむふむさん | comments(0) | -
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